【感想】medium 霊媒探偵城塚翡翠

はじめに

medium 霊媒探偵城塚翡翠

第20回本作ミステリ大賞を始めとした「5冠達成」という帯に引かれて事前情報何もなしで読み始めた「霊媒×ミステリ」小説。

 

感想

結論から言うと「超面白かった」!

タイトルにある「すべてが、伏線」という見出しの通り、見事に伏線の回収をやってくれた非常に読み応えのある作品だった。

 

正直、ミステリ作品ということもありネタバレを控えて感想を述べるのが非常に難しいのではあるが…まず「霊媒×ミステリ」というジャンルが意外性があって面白い。

 

あまりミステリ界隈に詳しいわけではないミーハー読者だが、本格ミステリ霊媒が絡むのか!というだけで読み始める掴みの部分は◎。

 

屍人壮の殺人でも感じたが、こういう「設定から面白い」作品というのはやはり掴みが強い!その上で「設定負けしていない」作品が、やはり売れるんだろうなぁという思いが強い。

 

本作も「霊媒×ミステリ」を奇抜なだけな設定としてではなく、本格的にそれぞれの要素を考えた上で組み合わせており、設定負けしていない要素の融合が楽しめる。最初の事件で霊媒能力によって霊と交信し、「犯人は分かっているのに証拠がない…!!」と思考錯誤する様子はまさに、「霊媒×ミステリ」の妙と言える。

 

そして衝撃のラスト…!ここでも霊媒能力がミステリと本格的に絡み合う。これに関してはネタバレができない点のため、気になった人はぜひ本作を読んでほしい。

後悔はしないはずだ。

 

終わりに

ネタバレなしだと…感想が書けん!(笑)

本格ミステリ大賞の受賞作品はこれで3~4作目だと思うが、やはり大賞受賞作品というだけあって一定のラインを満たしてくれるものが多い。

これを機に、過去の受賞作品を一気に読んだ見るのも面白いかもしれない。

 

以上!