2023年1月 インプット感想
2023年1月 インプット感想
さて、それでは2023年1月に触れた作品の感想に行きましょう~
・魔眼の匣の殺人(小説)
「屍人荘の殺人」の作者による続編。
このシリーズは超常現象×ミステリというありそうでなかった(少なくとも私は知らない)テーマを上手くまとめていて面白い!
前作は「ゾンビ」だったが、今作は「予知能力」ということで、ミステリ部分にその「超常現象ならでは」のトリックがあるのがいい!!
前半部分はややスロースタート気味かな?と思っていたけど、第2の殺人あたりから加速してきて、ラストのサキミ様の正体の話あたりは勢いで読み切ってしまった。
実は後1作「兇人邸の殺人」というのもあって、そちらではどんな「超常現象」が待っているのか今から読むのが楽しみだ~。
・かがみの孤城(映画)
本屋大賞も受賞していた作品のアニメ映画化!小説自体は大賞受賞時に読んでいたけど、読んでから期間が空いていたし映像でも見てみたいと思ったので映画館へ!
上下巻で結構ボリュームがあったと思うけど、120分でコンパクトかつ要点を押さえて作られていて非常に映画化として満足感が高かった!
「いじめ」や「不登校」といったテーマもあるためか、知らないところで課題図書にでもなっていたのか、メチャクチャ子ども(小学生)と一緒に見てる人が多かった印章。
でも実際、子どもたちにこそ触れてほしい作品かもしれない。
っていうか、こころちゃん可愛いな…リオンとのラストも含めてまたいじめられないか心配…と思ったけど、今回の件で成長してるから大丈夫か!
・THE FIRST SLAM DUNK(映画)
これも良かった。スラムダンク。実は原作全然知らないため楽しめるか不安だったが…山王戦という強豪チームとの試合を中心に、メンバたちの過去や思いを回想で挟んでいくというスタイルで、メンバのことを全然知らない自分でもすんなり理解できる程度にまとめられていた。やったぜ!
実際、かなり熱い試合展開とそれぞれの想いが交錯する良作だったと思う。
・クジラアタマの王様(小説)
伊坂幸太郎先生の……これ、何小説っていうんだろ?人間ドラマ?
(ノンストップ活劇エンターテインメントって書いてあった)
何か本が読みたいな~と思い書店で衝動的に購入。理由は映画「マリアビートル(映画のタイトルはブレット・トレイン)」が面白かったから。
事前情報無しで読み始めたため、どんな話なのかまったく想像できないところから読み始めた。
夢と現実がリンクしているという不思議な体験を中心に描かれる人間ドラマが中心のため、ド派手なアクションシーンがあるわけではないため物語の起伏はそこまで激しくない印象。
それでも先が気になる展開でついついページをめくる手が止まらなくなる辺りはさすがベテラン……!
また、読後は作中に時折挟まれていた「挿絵」の意味が理解できるようになり、巻頭からパラパラと思い出しながらページをめくるだけで「あぁ~なるほど!」となって楽しかった。
普段はミステリとかゴリゴリのSF小説とかを読むことが多かったため、なかなか新鮮でよかった。
・嘘つきなふたり(小説)
武田綾乃先生の描きおろし作品。250ページ程度で登場人物もそこまで多くなく、読みやすくもしっかりとした読後感があった。
自分の悩みが他人からしたら大したものではなかったり、「選ばなかった」という選択も選択の一つであるという言葉が特に、自分の子ども時代に聞かせてたいくらい良い言葉だったと思う。